米ぬかとは、お米を精米するときに出る、お米の削りカスです。玄米はとても栄養価が高いですが、表層が硬く食べづらいので表層を精米機で削り、白米にします。精米したときに精米機に溜まる削りカスが米ぬかです。米ぬかは、精米機の脇で袋詰めにして販売されていたり、無料で持ち帰ることができたりと入手方法も様々ですが、おおむね安価で入手することができます。私は、米ぬかが欲しくなったら、近くの精米所で大量に購入しています。
米ぬかは植物の三大栄養素である窒素、リン酸、カリを2:6:1程度の割合で含むほか、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含みます。糖分やたんぱく質も豊富なので、土にすき込むと微生物の働きを活発にします。ただし油脂を多く含むので、土中で塊になりやすく、害虫や細菌の温床になりやすいので、使い方には注意が必要です。
追肥
追肥として使う場合、野菜の根に直接触れないように、根から少し離したところに米ぬかを蒔き、軽く土にすき込みます。しばらくするとコウジカビが発生し、発芽障害が発生するため、雑草が生えなくなります。さらに時間が経過し米ぬかが分解すると雑草が生え始めるので、そうすれば土寄せしても大丈夫です。
元肥
元肥として使う場合、定植や播種の1か月以上前に米ぬかを土にすき込みます。土にすき込む際には、緑肥や残渣などの有機物をいっしょにすき込むと、微生物による有機物の分解が活発になります。米ぬかは土の中でゆっくり分解されるので、途中で追肥をしなくても、元肥として長く効きます。
マルチ
野菜の周りに、土が見えなくなるほどの厚みでもみ殻を敷き詰め、その上から米ぬかを少量散布し、じょうろでさっと水を掛けます。こうすると米ぬかが糊の役割をして固くなり、もみ殻が風に飛ばされにくくなります。
残渣や緑肥の発酵促進
残渣や緑肥を土にすき込むと、分解に時間がかかるので次の野菜作りの開始時期に影響が出ます。残渣や緑肥を土にすき込む際に、米ぬかをまいて一緒に土にすき込むことで、米ぬかが土壌微生物の餌となり、有機物の分解速度が上がるため、次の野菜作りの開始時期を前倒しできます。
防除
米ぬかを畑全体に振ることで、土や作物表面の微生物が豊かになり、病害虫が寄り付きにくくなります。仕組みはまだよくわかっていませんが、米ぬかに生えたカビの胞子が空中を舞って作物に付着することで、病原菌の住処を先取りしたり、抗菌物質を出したりして病気を押さえているのでは、と言われています。キュウリの灰色かび病やうどん粉病、ハモグリやアザミウマの防除に効く、という報告があります。
除草
土の表面に米ぬかをまくと、米ぬかを餌に微生物が増殖して有機酸が発生したり、土の表面が強還元になって二価鉄が溶け出ることで、発芽直後の雑草の根や芽に障害を与えることで、除草効果が得られます。

