原産国 | インド東部 |
日照 | 光飽和点は約4万ルクスで果菜類の中では低め 弱光下では落花が多く果実の発育も着色も悪くなる |
土壌酸度 | 中酸性~中性 |
発芽適温 | 25~30度、最高限界は35度 |
生育適温 | 20~30度、最高限界は40度 |
種子の性質 | 嫌光性種子 |
湿度 | 「ナスは水で育てる」と言われるほど湿度に強い 乾燥に弱い |
温度差 | 17度以下で生育が鈍り、8度以下で茎葉に被害が出る 定植後はトンネルや行灯で寒さ対策をする 暑さには強い |
ポットへの種まき | 定植の2か月前に12cmポットに播種 播種から発芽までは日中28度、夜間20~22度に保つ |
定植時期 | 霜に弱いので、路地への定植は早くても晩霜の恐れがなくなってから 最低気温10度以上、最低地温15度以上になってから |
定植準備 | 2週間前に苦土石灰、1週間前に元肥を入れる 肥料食いなので、元肥をしっかり施肥する |
花芽分化 | 本葉8,9枚で第1花が咲き、2節上に第2花が咲く リン酸に対し窒素が過剰だと花芽分化が遅れる |
追肥のタイミング | 最初の実がつきはじめるころ その後は3週間に1回 |
脇芽の処理 | 1番花が咲いたら、その下の2本の脇芽を伸ばし3本仕立てにする それより下の脇芽はかきとる |
生育不良 | 正常花は花柱が長く柱頭が葯(ヤク)の先端より長く突出する(長花柱花) 光量不足や栄養不良により柱頭が短くなると結実しにくくなる |
「ナスは水で育てる」という言葉があるほど、水やりが重要な野菜です。水やりが不十分だと、ナスの実がなかなか大きくならず、硬い実になってしまいます。また、脇芽がたくさん出て、その脇芽にも実がなるので、脇芽を剪定せずに実が沢山できてしまうと、養分や水分が分散して実がなかなか大きくならないので、硬い実になってしまいます。適切に選定し、水と養分を十分に与えることが、美味しいナスを収穫するコツです。
株が弱ってナスの収穫ペースが落ちてきたら、更新剪定することで株を若返らすことができます。枝を大きく剪定し、剪定した枝の先から地面に向かって、剣先シャベルを入れることで、根も切り戻します。そうすると、新しい枝と根が生長し、株が若返ってまた収穫できるようになります。